スタンダードタイプの木製看板の製作工程-1
愛知県岡崎市にある「ブルーベリーファームおかざき」さんの看板の製作工程を紹介したいと思います。
横幅120㎝高さ60㎝板の厚さ4.5㎝ある大きな木の看板です。
長さ2mで幅30㎝の板を3枚使います。節をできるだけさけて木取りをします。
両面に彫る場合は時に木を選んでいます。
1年以上乾燥させた杉の板です。反っているのがわかります?
反りの入った板を真ん中でカットします。
これで反りはなくなりました。
板の皮の部分をカットします。
板の皮の部分をカットします。
看板のサイズよりも少し大きめにカットして、木目がそろうように並べます。
木目ができるだけ自然な感じでつながっているように心がけています。
近所のおじさんなどからは「1枚の板?」とよく聞かれますが、「貼り合わせているんですよ。」と言うと「ほ~」とか「へ~」とか言われます。
自動カンナで板の厚さと直角を出します。
直角がきれいに出ていないと貼り合わせた時に反ったりするので慎重に削ります。
ボンドを塗ったあとシッカリ貼り合わせるときに使う「ポニークランプ」です。
わかりやすく言うと「万力」みたいなものです。
ボンドは「タイトボンドⅢ」という今現在、木工用接着剤の中で一番耐水性に優れたボンドで、屋外での使用でも全く問題はありません。
クランプする時間は半日ほどで大丈夫のようですが、いつもひと晩は置いています。
これで、1枚の板になりました。ベルトサンダーで表面を平らにして、ジグソーと言う機械で楕円形にカットします。
楕円形の切り口をまた、ベルトサンダーできれいに磨いて表側になる方の周りをルーターと言う機械でトリミングをします。
これで、看板の木地(下地)の完成になります。次に、看板に文字と絵を配置します。
デザインは、イラストレーターと言うソフトを使ってパソコンで製作していて、
デザインしたデータをカッティングシートをデザインに合わせて切る機械を使ってカットします。
カットしたシートを看板に貼り付けます。直角水平がずれるとおかしくなるので慎重に貼り付けて、
黒のスプレーでうすく色を付け、カッティングシートをはがすと上の写真のの状態になります。
これから、スタンダードタイプの特徴でもある文字が浮き出す加工をするのですが、その前に、
カッターナイフで文字と絵の周りのラインに切り込みを入れておきます。
ルーターと言う機械で彫り下げるんですが、その際の「バリ」が出るのを防ぐためです。
スタンダードタイプの木製看板の製作工程-2
スタンダードタイプの木製看板製作工程の続きです。
ルーターという機械を使って深さ約1㎝ほど彫り下げます。
ラインのぎりぎりを削っていくのでとても神経を使うところです。
細い文字の所は特にゆっくりと削っていきます。最低でも文字の太さが5ミリ以上ないと、スタンダードタイプでの製作は難しくなります。
少し前から、大きい文字や絵の所はスタンダードタイプで彫って細かい文字の所はナチュラルタイプで彫る「ミックスタイプ」での製作も始めました。
ルーターのビット(刃)をいろいろ変えながら全体を彫り下げたところです。
彫り下げたところをサンドペーパーを使ってきれいに整えます。
手作業になるので指にテーピングをしておかないと爪や指の皮がどんどん削れていきます。この磨く作業を何とか改善したいところです。
きれいに磨き終わったら、サンドブラストの準備です。
文字の浮き出したところへガムテープを貼り、マスキングします。
いよいよサンドブラストに取り掛かります。
自作したサンドブラストボックスの中で彫っています。
ブラストしたあと、キシラデコールを塗った状態です。
3回ほど重ね塗りしますので乾燥に少し時間がかかり、夏場で4日位冬になると10日近くかかることもあります。
乾燥させてから、ペンキで文字と絵の部分を塗ります。
3回ほど重ね塗りをして完成になります。
色の塗り方はメンテナンスのページに詳しく説明しています。
3回ほど重ね塗りをして完成になります。
うれしいことに、ご注文頂いたブルーベリーファームおかざきさんが九州の方へブルーベリーの勉強にこられたついでに遊びに来ていただきました。その後、おいしいブルーベリーも送って頂いたり、今でもいいお付き合いをさせていただいています。
ブルーベリーファームおかざきさまHP
国内で22000部突破
中国やタイでも販売されている
『最強の農起業!』の著書でもある、ブルーベリーファームおかざきのオーナー畔柳茂樹さま。
大変光栄なことに、弊社のこともこの著書の中でご紹介していただいています!
ブルーベリーのオフシーズンには全国各地でのセミナーも大盛況されています。
畔柳さんからご紹介いただきブルーベリーファームの看板も数多くご紹介させて頂きました。
是非手に取って読まれてみてください(^^)/