メンテナンスについて
メンテナンスと言っても特別なことをするわけではありません。
ただ、木に「色を塗る」という事だけです。
私の工房は、ネットショップという形ですので、全国からご注文を頂いています。
ご近所であれば、そこまでお伺いしてメンテナンスをすることもできますが、
九州の熊本から北海道まで行くのはナカナカきびしいものがあります。
看板をこちらまで送っていただければ補修や色塗りをさせて頂いています。
新品同様に仕上がる看板に大変お喜びのお声をいただき私たちも大変うれしく思っています。
(※恐れ入りますが往復の送料とメンテナンス料金をいただいています。)
その他、ご自身でされるとご相談いただくお客さまもいらっしゃいます、以下『塗料について』や『塗り方のページ』の項目ではご自分でメンテナンスをされる際の参考になさっていただけたらと思います。
メンテナンスのご相談は弊社でさせて頂く場合と同様ご自身でされる場合もいつでもお気軽にご相談ください。
塗料について
屋外に看板を設置される時に使う塗料は、
「ガードラックラテックス」という木の専用の防腐塗料をメインに使っています。
ホームセンターでもよく見かけますので、手に入りやすい塗料です。
ちょっと高価ですがそのぶん品質はいいようです。
文字や絵を塗るときは、高耐久のペンキ「コンゾラン」を使います。
普通のペンキと違って塗膜に柔軟性があり通気性があるので割れや、はがれ、ふくれなどがありません。
この塗料は、あまりホームセンターでは見かけないのですがネットで探せばすぐに見つかると思います。
この塗料は水性ですが、少し前まではペンキと言えばシンナーくさい油性のペンキばかりでしたが、
最近は匂いもなく、使った刷毛などを水で洗う事が出来る扱いやすい水性のペンキが多く出てきました。
水性の方が、気軽に使えるのでうちの工房では、水性のペンキを使っています。
水性?と聞いて「屋外じゃ使えないんじゃ?」と思われる方もいらっやると思いますが乾いてしまえば
ゼンゼン大丈夫です。しっかり水をはじいていますよ。
室内や、雨などの当たらないところに設置する看板には、「オイルステイン」を塗る事もあります。
たまに、オイルステインを塗っておけば腐らないと思われている方がいますが、オイルステインはただの着色剤です。
食紅みたいなものです。ですので、上から何かしらの保護剤を塗る必要があります。
私の工房では、ワシンの「屋外用の木部用ウレタンクリアー」というものを使っています。私の好みになりますが、
あまりツヤツヤピカピカしたものを木に塗るにはすこし不自然かなと思って、艶消しを使っています。
自然な感じが気に入っています。
メンテナンス推奨時期について
屋外用防腐塗料メーカーさんはメンテナンス(防腐塗料の色の塗り重ね)の推奨時期は
『屋外設置後2年で塗料の塗り重ね、その後は様子を見て5年後・・・』
と案内されています。なので弊社でもその旨をご案内させて頂いています。
しかしながら弊社に戻ってくる看板は
大体平均して7年~8年位が多いように思います。
弊社の最高記録は14年目の初回メンテナンスご依頼でした。
屋外用防腐塗料の力量もさることながら、設置場所や木材自身のポテンシャルなども影響あるかと思い、
とても感動しました。
看板を末永くいい状態で保っていただく為にも
気になることが出てきましたらいつでもお気軽にご相談ください。
できましたら看板の設置場所のお知らせと状態のわかる写真もご用意お願いいたします。
中には木材の芯が腐ってしまい、作り直しをご案内させて頂くお客さまも
いらっしゃいますがまぁまぁな木製看板がどうにか保ってくれているような印象です。
またメンテナンスを施すと新品同様に戻ってくる看板に感動していただいています。
そして新品の時よりもさらに愛着が沸かれるようで大変喜ばれています。
メンテナンスができる強みは木製看板ならではの長所だと思っています。
ご依頼いただいたメンテナンス看板のご紹介
うちの工房では作りっぱなしではなく、メンテナンスもしっかりとさせて頂いていますよということで、メンテナンスの事例をご紹介させていただきたいと思います。ご自身でされる場合は塗料の塗り重ねが主なメンテナンスになるかと思いますが弊社に送って頂くと全体的に木の状態を整えてメンテナンスに取り掛からせていただきます。
3年半ほど東向きの雨と直射日光の当たる屋外に設置をされていた木製看板です。
雨と直射日光が直接あたる上面が一番色落ちが激しいですね。
木口にはひび割れと北側を向いている木口には緑色のコケのようなものが生えていました。
裏面はあまり変化はないようです。
まず、全体的に水洗いして汚れを落とします。
サンドブラストをしたところは汚れが溜まっていることが多いので、木を痛めないように歯ブラシのようなものでやさしく丁寧にこすりながら、汚れを落としていきます。
数日乾燥をさせてから、今度はサンダーできるだけ色を落とします。
今回は文字やロゴの部分が結構削れてしまったのでサンドブラストし直すことにしました。
木口のひび割れはどうしようもないのでそのままになります。
パテ埋めしてもまた広がってしまうんですね。
ただ、防腐塗料を塗るときにこれでもかという位に、流し込むようにしみこませます。
サンドブラストが終わったら、後はいつもの制作と同じように仕上げの塗装になります。
どうですか?ほぼ新品でしょう?
こんな感じで、木製看板は腐りが入らない限りメンテナンスをすればずっと使えます。
これで少しは屋外使用のハードルが下がったでしょうか(笑)
お問い合わせお待ちしてます!!
SDGsつくる責任、つかう責任
弊社では 『メンテナンスをしてでもずっと掲げて続けたい』と思っていただけるような木製看板の制作に努めています。
またSDGs開発目標12番、『つくる責任、つかう責任』に貢献してサスティナブルな世の中の実現に向けて 弊社に出来ること続けていきたいと思っています。